タイムの優しさの中に かつての自分の信条など、いつでも脱ぎ捨てられると思っていた。 今となっては、それらが自分の理解を遥かに超えた方法で私を堕落させてしまっている。私の体に染み込む、この皮膚の真下に居残っている。
ここでの旅を始めた時、私はやる気に満ち溢れていた。古き者についての理解をさらに深めようと。学び、成長するしようと。 それでも、私は武器を持ってきた。剣、弓、短剣…準備を怠りたくなかったのだ。どんな事態にも対応できるように。戦いが起きたとしても。
だから、遠くから古き者を見かけた時、私は杖をしっかりと握ったのだ。彼らを目撃したのはそれが初めてだった。彼らは谷の小さな草原から飛び上がり、沈んでいく太陽に向かって突如真っ直ぐに向き合った。そして、谷へと舞い戻っていった。 彼らはタイムを採取していた。鼻歌を歌いながら。
握りしめた手を緩めた時、情けなさに駆られた。私の直感はまたしても外れていたのだ。そして、私はしばらくその場に立ち尽くした。聞き馴染みのある旋律を聞きながら。それはまるで人間のようだった…いや、おそらく人間なのだろう。なんなら、私よりもずっと人間らしく感じられた。
ここからは、武器も、恐怖も捨て、新しい旋律を口ずさみながら先に進もうと思う。音程が外れた部分もあれば、息が続かない部分もある…しかし、それは頭から離れない歌のせいではなく、喉をから発せられるひどい咳のせいなのだ。
ダリア |